私が従事していた事業再生コンサルティングの視点から、不動産売買仲介業の経営対策を上げてみます。
事業の特性1.経済変動の影響を受けやすい
→不動産売買仲介業は中古市場であり、新築の不動産分譲業の変動の影響を受けることになる。
2.商品の差別化が難しい
→物件情報は近隣業者で共有するため差別化が困難。
3.フロー型ビジネス
4.在庫を持たずに済むため資本は相応で十分
窮境に陥る要因業績に比して分不相応な事務所や調度品や交際費により資金を費消し、運転資金に困窮することが典型的な窮境要因です。
経営改善の要点1.実績利益の範囲内で経費や固定資産の支出をする堅実な資金繰りに尽きます。
2.換金可能な調度品や豪華過ぎる事務所は処分・縮小します。
3.個々の社員の業績管理を徹底し、本人の業績の範囲内でのみ給与を支給します。